12月6日 火曜日
(「単なる水」こそ、永遠なるサプリ)
ノ ル マ 化 デ ー
昭和41年(1966ネン)、社会人になった私の試練は、実は、得意先などで、始めての「人に会う」事だった。
苦手であり、とても嫌であったのだ。
そうは言っても、営業部のため、人に会うのを避けてしたら、職場放棄、・・・・やがては、クビになりかねない。
一計を案じた。
毎月の14日を、・・・・なぜ14日にしたか忘れたが、・・・・とにかく14日を、それまで、一度も会った事の無い人に会う日、と決めた。
詰りは、自分で自分に、「始めての人に会え」と言う、ノルマを課したのである。
先ず、得意先の商談相手を訪ねる(大概は購買部の方々)。
商談の後、個人的な悩みを話し、自分にノルマを課した事を伝える。
「あの 済みませんが コレコレシカジカで どなたでも構いませんから 一人ご紹介戴け無いでしょうか」
この作戦は、見事的中した。
「何だ そんな用件ですか それなら 同期入社の 製造部の 誰誰を紹介しますよ」
などと、ほぼ100パーセント、申し入れは適った。
次からは簡単である。
紹介された人に、同様なお願いをする、・・・・次々にお願いをすればいいのである。
かくして毎月14日は、訪問した得意先の数だけ、始めての人との面会が適ったのである。
結果として、2〜3年の後は、訪問得意先の、大部分の人を知るようになり、自分の営業活動に、少なからず好影響を齎(モタラ)せてくれた。
今でも、初対面の人と会う時は、あの「ノルマ化デー」を思い返す。
そして、緊張を持って接する。
私には、幾つもの苦手あったが、こんな工夫で、案外凌ぐことが出来たのである。
その最大な成果は、何と言っても「飲めない酒」が、やや飲めるようになったことか、な、・・・・こりゃウソっぽいよな。
つづく。