10月6日 金曜日
東京北区「西が丘一里塚」 撮:2023.10
折角、生きてるんだから
きっと同じだよ
かつて・・・・男が働きに出て、女が家を守る時代があった。
何処の家も貧しく、皆、いつも腹を空かしていた。
小さなちゃぶ台、家族全員、一斉に揃い・・・・粗末な食事をしていた。
盆と正月の食事だけが、やけに眩しかった。
誰かが必ず家に居る時代だった。
不登校・・・・聞いた事は無い。
子供が学校から帰ると・・・・ただいま。
お帰りなさいの返事が・・・・家の誰かから返った。
仕事で疲れ果てた男が戻る・・・・ただいま。
お帰りなさい・・・・家の全員から返った。
貧しくあったが・・・・ただいまと、お帰りなさいの声が飛び交っていた。
その一声に・・・・全員が癒された。
それぞれの家に・・・・ただいま、お帰りなさい、が、響いていた時代があった。
声って励みになるんだよな。
今の時代もきっと同じだよ・・・・本当は。
(2018年 凡句楽)
2023年10月4日の読売新聞記事。
つづきます。
静かに水を飲む