勝俣部長の「ため息」862・・・・備蓄 狂詩曲

3月29日 金曜日

                                                   



手遅れになって 健康を知る
   備  蓄


 何度となく書いて来たが、「3.11」以降、万が一に備えようと、備蓄の意識が高っている。
 この意識には、・・・・二つの側面が有る。
 一つは、万が一を考え、純粋に備えようとする意識、・・・・個人的意識。
 一つは、備蓄しておかねば、立場上(職責上)ヤバイとする意識、・・・・職場的意識。
 需要量としては、後者が圧倒的に多い。
 つまり、表面では、従業員皆さんの万が一を考え、備えようとしているが、・・・・実は、「何か起きた」とき、備えてなかったら、「自分の責任だ」とする、立場意識の上に備えようとする意識である。
 勝俣部長、・・・・この種の水の需要を、「立場需要」と呼ぶ。
 ところが、この立場にいる人の多くが、今、頭を抱える難問がある。
 それは、立場を充足してくれる品々を(水・食糧・ヘルメット・簡易トイレ・etc)、・・・・一体何処に(何処の部屋)に備蓄するかである。
 坪単価を必死に計算する賃貸事務所探しの中、余裕のある部屋を持つ会社は先ず無い。
 裕福な会社は、社長室にもなろう程の事務室を、「倉庫室」にしている会社も有るほどだ。
 俄かに、敷地内にプレハブ倉庫作った会社もある。
 やがて、備蓄意識は、都心の事務室の在り方を変えるかも知れない。
   「備蓄ルーム付き 事務室」
 こんな宣伝文句が謳われかも知れない。
 イヤイヤ ゼネコンの事務ビル設計思想に、「要・備蓄室」なる概念が、嵌めこまれるかも知れない、・・・・。
 いや、既にスタンバイしているかも知れない。
 かくして、備蓄狂詩曲のボリュームは、次第に高まるのである・・・・。
 つづく。

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