勝俣部長の「ため息」2045回・・・・人生 嗚呼

1月3日 火曜日



 好き勝手に 言いたい放題
老 人 自 室 症


 勝俣部長宅・・・・15階建の13階、南東向き、日当たり良好。
 ただ築43年目を迎える、ご老体
 省エネ、省エネと盛んに叫ばれていた、昭和40年代後半の建築物。
 省エネの「論より証拠」はエレベーター。
 1階、4階、7階、10階、13階、15階にしか停まらない。
 停まらない階には、エレベーターホールすら無い。
 今から43年前・・・・(当時恐らく)仕事力ハイレベル、元気溌剌、行動力抜群、かくの如き能力備わる40歳代の勇者達、憧れの物件に飛び付く、付く。
   「ええ この階 エレベーターまらいの・・・・」
 皆、みんな、物件を買う勇者達は、分かっては居たんだよな・・・・
  ・停まらない階が あることは
  ・自分の買った階は 停まらない事を
 この勇者諸氏・・・・あれから43年・・・・総じて80歳前後。
 今如実に知る・・・・購入時に、欠落していた能力があった事を・・・・。
 半世紀経過したる・・・・己の肉体的劣化度の、見通し能力を・・・・嗚呼、備えていなかった、いなかった。
 病む体での階段の上り下り・・・・老人自閉症ならぬ、老人「自室症」・・・・閉じこもり、今、花盛り、花盛り、嗚呼。
 人生、嗚呼・・・・。
 つづく。


 さあ 水 水