勝俣部長の「ため息」2046・・・・全員不揃い

1月4日 水曜日



  好き勝手に 言いたい放題
いい風景だった よな


 今となれば、郷愁以外の何物でも無い。
 正月・・・・殊に元日の朝。
 多分、何処のご家庭もそうだったのでは・・・・と思う。
 勝俣家の場合は、母親の普段からの躾で、
   一家全員が(親、長姉、次姉、私、弟) 揃わなければ 正月が始まらない
 一人でも欠けたらダメである。
 6人が・・・・多分、朝7時だった・・・・全員がちっちゃなテーブルに揃い、おめでとうが始まる。
 正真正銘の手造りお節は、それぞれに配置されている。
 我々は正真正銘の一家族である・・・・そんな絆を、それと無く、元旦に肌で感じたのかも知れない。
 こんな芸当が出来たのも、全員が、ほぼ同じ生活行動に、居た、からだろうか・・・・。
 今は、
  ・勤務形態が それぞれを遮り 
  ・テレビの好みが それぞれを遮り
  ・パソコン、スマホが それぞれを遮る
 が・・・・本当にそうなのか。
 365日のたった一日、それも一回の朝、家族全員が揃う風景が現出しないのは・・・・音頭取る(取れる)親が、居ないからである。
 今この年になり・・・・全員が揃った事・・・・全員が同じ物を食べた事・・・・正月の風景として鮮明に残る。
 全員不揃いの正月文化・・・・の時代に育つ子供達、後年正月に何を鮮明に思うのか・・・・ゲーム一本かな。
 親子の絆・・・・溺愛一つ。
 家族不揃いの年の始まり・・・・オレオレ詐欺屋だけが、喜びそう・・・・。
 つづく。


 冷たい朝 冷たい水が 美味い