勝俣部長の「ため息」2006回・・・・怪物に吸収されちまった かな

11月22日 火曜日



好き勝手に 言いたい放題
   母親の音


 一定の年齢に達すれば、多分、誰にも「母親の音」・・・・なる思い出と言うか、感傷的な懐かしさがある(と思う)。
 先日の事である。
 今にも潰れそうな、川口市蕎麦屋に入った。
 店の新聞を読みながら、待つことしばし。
   「トントントン トントントン・・・・」
 ええ、この音、ネギを刻む音か・・・・.
 予期もせず、まさに反射的に遠い昔の音が甦って来た。
 毎朝決まって聞いた音。
 母親の作る朝食の音。
 一日の始まりの音。
 家族6人(両親、長姉、次姉、本人、弟)・・・・囲むちゃぶ台
 年間、年中、毎朝の風景、毎朝の音。
   「トントントン トントントン」
 懐かしい。
 あの音は、何処へ行ってしまった・・・・。
 親も子も、猛烈にかされる時代・・・・。
 急かされる精神を、表面的には(表面的だよ)・・・・支える文明の利器・・・・。
 利器はブラックボックス・・・・きっと心音が、怪物に、魔物に、吸収されちまったんだな・・・・。
 聞こえて来ねええ ハズだ・・・・。
 つづく。



 冷たい朝 冷たい水 体 温まるから 不思議