勝俣部長の「ため息」902・・・・病 と 水

5月21日 火曜日

                            



  手遅れになって 健康を知る
やはり  稀 有 (ケ ウ)  だった


 勝俣部長、・・・・4月24日から5月5日まで、慈恵医大(新橋)に入院、手術した。
 この12日の間、手術当日と翌日の一部を除き、食事は、看護婦さんがベッドまで運んでくれた。
 日々3食、自作している身にとっては、いわゆる「上げ膳 据え膳」は、誠に気分のいいものであった。
 彼女らは、食事を運んで来るとともに、必ずこう聞いてくれた、
  「ところで 勝俣さん お飲み物は 何にされます お茶にされますか」
 私の返答は100%、
  「いや 水でいいです 手元に有りますから ご丁寧に 有難うございます」
 ハンで押した答えとは、この事である。
 普段から水しか飲まないし、・・・・しかも、入院時に、水(ファインアクア)500mlサイズを1箱(24本)持ち込んで来ている。
 備えつけの小さな冷蔵庫は、ファインアクアで埋まっている。
 「飲み物は 何にしますか」
なる会話がは、2日ほど続いた。
 が、その後、彼女らの、私に対する聞き方は、変わってしまった。
 「ええ 勝俣さん  飲み物は  確か 水で よかたんですよね
 それから、さらにしばらくして、今度は、私の方が聞いて見た。
 「ところで 他の患者さんで 私のように 飲み物は 水 の人って おりますか」
 「いいえ 一人も おりません 勝俣さん だけです」
 退院の5月5日、・・・・箱を見たら、毎日飲み続けた水が、まだ6本程残っていた。
 早速、ナースステ−ションに行き、
 「ええ これ 残りましたので 宜しかったら 皆さんで お飲み下さい」
 「ええ これが 勝俣さんの水 ですか」 
 「皆で 言ってたんですよ」
 「あの水は 魔法の水 だから勝俣さん 早く 退院出来るんだ と」
と、にこにこしながら、受け取ってくれた。
 単なる水、・・・・勝俣部長が付加価値を着けた格好となった、・・・・単なる水が、されど水になったのである。
 つづく。

 飲むなら水、飲むなら「ファインアクア」