勝俣部長の「ため息」1063・・・・比類なきは 水

11月8日 金曜日

                                             
                                                      (横 浜)



           手遅れになって 健康を知る
ジェントルマンから ジェントルマン を 奪い取った スーパー凄い商品


 勝俣部長、・・・・今から47年前の、1966年に社会人となった。
 幾つか、当時の懐かしい思い出がある。
 飲み物の「ホッピー」は、未だあるから、・・・・イヤ ますます健在だから、凄い商品である。
 ただ、当時のジェントルマンと呼ばれる人達が、一つのステータスとして、強固に身に着け、持ちしたモノがある。
 が、そのジェントルマンのステータスを、今や完全に奪い取った「スーパー凄い商品」がある。
 一つは、タバコに火を着けるライター。
 ダンヒル、カルテェ、デュポン、などなど、高価な名品のライターを持つ事が、ジェントルマンの条件であった。
 それが「100円ライター」に、手も無く取って変わられてしまった。
 この100円ライターを、「スーパー凄い」と呼ばずして何と言う。
 一つは、雨天時に必要な「」。
 当時のジェントルマンさんは、大きめの、布地で、黒色で、手に持つ部分が重厚感溢れる竹製の(ケシテ プラチック デハ ナイ )傘を差していた。
 ド偉い重役さんが、雨天時、お抱え運転手さん付きの、黒塗りの高級車に乗り込むとき、・・・・重役さんを濡らすまいと、白い手袋を着けた運転手さんが握る傘も、布地の黒い傘であった。
 それが今や、500円前後の「ビニール傘」に、これまた手も無く取って変わられた。
 時折、テレビニュースで(決して誉められ無いニュース)、運転手さんがビニール傘で、殿様を濡らすまいとするシーンを見る事がある。
 このビニール傘を、「スーパー凄い」と呼ばずして何と言う。
 さてさて本日のオチ。
 どんなに凄い、・・・・スーパー凄いモノが開発されようとも、・・・・絶対に取って変わられ無いモノがある。
 そう、「単なる水」である。
 スーパー凄いジェントルマンさんも、家無き、家庭無き浮浪者さんも、平等に必要な、スーパー凄いモノは「単なる水」である。
 世の中に、こんな痛快なる代物は、水っきゃ無いよ、・・・・。
 つづく。


 その スーパー凄い「単なる水」を 飲みましょう