勝俣部長の「ため息」1057・・・・不快さと ともに

11月1日 金曜日

                                                
                                                       (「横浜港」にて)



手遅れになって 健康を知る
運 命 的 理 解


 運命的理解・・・・こんな表現が、正しいかどうかは分からないが、・・・・そう思わざるを得ない状態に、・・・・勝俣部長は陥っている。
 3日前の10月29日、術後、半年経過の診察に、慈恵医大病院に行った。
 早いモノで、4月26日の手術から半年が経つ。
  ・第一頸椎(脳みその直下辺り)の円形内に 偽腫瘍発生
  ・円形状の第一頸椎の 一部の骨を切り取り(円形を欠損させる) 偽腫瘍の動きを止める(やがて消滅)
  ・第一と題二頸椎を チタニウムのボルト3本で 固定する
  ・更に 腰付近から取り出した自分の骨を 手術個所に移植し 固定度を完全なモノにする
 ざっとこんな手術を、8時間掛け施した。
 さて本題であるが、・・・・実は大変興味深い事を発見した、と言うか、理解が違うじゃん、・・・・そんな事に気が付いた。
 術後の経過に対して、患者「勝俣」君は、
  ・傷の癒え具合状態(頭の後ろ 首上を 縦に12cmほど 切開)
  ・術後の 痛み状態 ならびに 体の運動機能の回復状態
に、当然ながら注意点は行く。
 ところが執刀教授の注視箇所は、ただの一点
  ・ボルトの緩みと 移植した骨の着き具合
 傷など一度も見無いし、運動機能の回復状態など聞かないし、・・・・もっと言えば、そんな事には興味は無いのだ。
 あるのは唯の一点、術後の構造的回復であるようだ。
 この両者の違いこそ、・・・・「運命的理解」としか言いようがない。
   「先生 術後直後より 坂を下りるとき 変な感じがしますし
    歩行機能は 何か低下してるように 思うのですが」
 ところが先生、余り興味を示さず、画像をみながら、
   「勝俣さん 順調な回復ですよ 移植した骨も 大分馴染み出してますし
    偽腫瘍も消えてますし 順調です 次回は来年1月28日に しましょう」
 詰り、手術後の構造的な回復状態は「全く問題ない」、・・・・もっとハッキリ言えば、構造的以外の事に関しては、「手の打ちようが無い」のだ。
 (先生側)問題が無いのに、・・・・(患者側)問題が有る、・・・・考えたら、コレって仕方が無いことなのだ、・・・・今の私にとっては、今の状態が「最高にいい状態」なのだ、・・・・これこそ、運命的理解と言わずして何と言うか、・・・・。
 この先、勝俣部長の人生、肉体的には、ややもすると「不快」さが出現する、・・・・これも運命である。
 素直に受け入れることが、肝要であろう、・・・・。
 つづく。


 まあ いい水 あるから いいか