勝俣部長の「ため息」924・・・・渡る世間は 難しい

6月15日 土曜日

                              



    手遅れになって 健康を知る
お年寄りの プライド を 傷つけた


 勝俣部長の住む、集合住宅の横を、国道17号線が走っている。
 かなりの交通量の、幹線道路である。
 JR武蔵浦和駅への行き来には、この道路を渡らなければならない。
 間近の信号機は、いわゆる「押しボタン式」である。
 この信号機、・・・・かなりの年代物だ。
  ・押しました と言う表示が ボヤけていて 読み取れない
  ・押せば「少し お待ち下さい」とか言う 音声が 聞こえ難い
 つい先ごろのことである。
 武蔵浦和駅から戻って来たとき、信号機の前には老婆が一人いた。
 例によって、押してあるのか無いのか、さっぱり感触が掴めないでいた。
 このお婆さん、本当に押しているのだろうか、・・・・などと、疑心暗鬼な気持ちを持って、信号機に近付いた。
 なかなか青信号に変わらない。
 思いあまって、押しボタンを、自らの手で押して見た。
 突然、
  「ちゃんと 私が 押してあります」
と、ムットした顔を見せながら、お婆さんに言われた。
 さりげなく押した積りだが、このお婆さんは、私の行動をチェックしていたのである。
  「お年寄りだと おもって バカにしないでよ」
 こう言いたかったのかも知れない。
 反省をしながら、足早に横断した。
 年代物の信号機、なんとかなりませぬか。
 つづく。

 熱中症には 生温かい水ですよ