勝俣部長の「ため息」4205回・・・・哀愁

10月24日 月曜日

 

           「興禅院」竹林 撮:2022.09

 

 

 

折角、生きてるだから

   思い出す

 

 最寄りの「武蔵浦和駅」・・・・当初は武蔵野線のみで、貨物輸送専用であった。

 今は埼京線も加わり、旅客輸送中心の感はあるが、勿論、貨物車も走る。

 昨日、王子の音楽ホール(北トピア)の帰り、隣駅の南浦和駅・・・・京浜東北線から

武蔵野線、乗り換えのためホームで待った。

 運悪くと言うか、良くと言うか・・・・かなり長い車両編成の貨物列車が、目の前を通過して行く。

 椅子に座り、ボンヤリ見て居た。

 一等最後の車両をが追った。

 左右に大きなくて丸い印版(シルシバン)が・・・・文章のピリオド(。)の様に、

      コレが一等最後の車両

と念押しする。

 そう言えば子供の頃目にした貨物列車・・・・。

 コレが最後車両の念押しは・・・・色で無く、実際に赤い電気が灯(トモ)されていた。

 しかも貨物車両では無く、係員1名が必ず乗車する小型の車両だった。

 係員、時折窓から首を出していたりした。

 夕方から夜になると・・・・。

 小型の車両内には暗い明かりが灯(トモ)され、2つの赤い念押し電気と共に、妙なる

しさが漂っていた。

 「哀愁の何々列車」などの歌が流行り・・・・哀愁が身に染みた。

 哀愁のアの意味も分からない・・・・子供時代の事である。

 最後車両のおじさん・・・・たった一人、何時間も、何時間も、アソこに居る、貨車は

何処へ向かう。

 思うと、寂しさが倍化した。

 哀愁を感じ出していたら・・・・乗車車両が来てしまった。

 武蔵野線駅で下車し毎度の飲み屋で・・・・哀愁を引きずりながら飲む。

 知る人は先ず居ないだろうが深大寺螻蛄様なら・・・・多分、分かるハズかも。

 哀愁では無い・・・・日々、年が嵩(カサ)むだけだ。

 つづきます。

 

*全く同じ題材で2014年9月21日・・・・8年前に記してました。

 折角新規題材と思っていたのに・・・・。

 機械が記憶していたのだ。

 しかも目の前に突き付けられ、指摘される始末。

 ITって・・・・人間らしい気遣いがいっさら無くて、大嫌いだ。凡

 

 

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