勝俣部長の「ため息」2132回・・・・楽しみ 仕様

4月8日 土曜日



  好き勝手に 言いたい放題
そりゃー ねえだろう


 昨日夕刻近く、武蔵浦和駅から赤羽駅まで埼京線に乗る。
 車内はスキスキ。
 進行方向左側、最ドア寄り席に座る。
 眠ってもいい体制を整え終え、フト、真ん前に目をやる。
 折り目の着いたズボン、形の整ったジャケット、白のワイシャツ、スーツに合ったネクタイ。
 一見して高価そうなビジネスバッグ。
 ところがこの紳士さん・・・・ややして、プラボトル入り、500mlのコカ・コーラを、バッグから取り出す。
  ・キャップを開けるやいないや ゴクゴク
  ・息も着かずに 2度目を ゴクゴク
 何もそんなに急がなくとも・・・・俺 取りませんから、から。
 ところがゴクゴクは激しく続く、続く。
 どうだろう・・・・電車が隣駅「北戸田」を発つころは、500mlボトルは一件落着、オール完了。
 この紳士屋さん、更に驚く行動に出る。
 空になったボトルを自分のバッグに戻さない。
 少ない乗客ながら、更に凝らして人目を避けながら、右手でボトルを、自分の右側奥にすのだった。
 ハハハーン、一見紳士風なこの野郎・・・・あのままボトルを座席の隅に置いて下りるな・・・・。
 結果を見届けたくなってしまった。
 自分の下車駅「赤羽駅」が迫って来る。
 ところがこの野郎さん、下りる気配が無い。
 チクショウ・・・・。
 仕方が無い、こちらも何用無いが、池袋までを覚悟をするか・・・・。
  ・赤羽で 下りろ 頼むから下りてくれ
  ・祈るような気持ちで 念ずる
 神は居たのだった。
 電車のドアが開くやいなや、この野郎、見透かし通り、ボトルを置いたまま、急ぎ下車したのだった。
   「へへへ 大当たり 俺のち」
 様式を問わなければ、楽しみ方は、世の中に山ほどある、ある。
 つづく。



 当方 下車後 ゆっくりと 水を飲みました