勝俣部長の「ため息」1920・・・・夏休みの自由研究に 如何ですか

8月17日 水曜日



好き勝手に 言いたい放題
  耳の感覚


 我々健常者は・・・・大抵は、「目と耳」と同時に働かさせて認識する。
 目で確認しながら、
   「あら お久しぶりぶりね お元気そうで何よりです」
などとなる。
 あれは、勝俣部長が41〜42才の時だった。
 それまで17年間やって来た現場営業から、突然、新規事業開発のプロジェクトに回された。
 私を筆頭に数名が、一室に隔離される格好で集められた。
 その結果、悍(オゾ)ましい事態に見舞われたのだ。
  ・日常のやり取りの 電話一切無し・・・・恐怖
  ・ヤル事 自分で見つけない限り 遊ぶ状態の連続・・・・これも恐怖
  ・悪事以外 何をしてもいい・・・・コレほど恐ろしい事は無い
 こんな日々でヤル気を失いかけていたとき、大変興味深い事象を、自分の聴覚に覚え出していた。
 目では一切確認出来ない隣室の、今までの仲間を、歩く、靴音で、パーフェクトに識別出来るのだ。
  ・ううん あの音は誰々だ
  ・おおお あの歩き方は 彼だ
  ・うお〜 あのとんがった音は お局の あのオバサンだ
 ドアを開け、実際に目で確認すれば、全てが正解、正解・・・・大正解。
 こんなに気持ちいいことは無い。
 一つの貴重な体感は、ほぼ1年半続いたが、チームは大した収穫も残せずに解体された。
 今思うと、中途退職した勝俣君の、会社からの法外な退職金(体験)であった(気がする)。
 どうです・・・お孫子さんの夏休みの自由研究・・・・我が家族の歩く音・・・・てなあ〜。
  ・あの よたよた音は 螻蛄爺様
  ・あの コトコト音は お母さん
などと・・・・やはりダメですよね。
 つづく。


 今年は 9月が猛暑になる予感が 9月の水 大切ですよ