勝俣部長の「ため息」1816・・・・やがて 狂う

4月6日 水曜日

                                                  
                                                       (水戸「偕楽園」)



   好き勝手に 言いたい放題
パー社員 パー 社員


 日本の今昔に於いて、何が最も違うか・・・・。
 様々にあろうけど・・・・会社における社員の扱いが違う。
 違い過ぎる・・・・そう思う。
 極端な話し・・・・昔の丁稚も、言うならば社員であった。
 いや社員と言うより家族であった。
 家族だからが通う。
 多分、時給にしたら、今の最低基準を遥かに下回る、とても寂しいモノだったろう。
 でも親方一族(会社)と同様の血が流れていたから、不安は少なかったろう。
 滅私奉公・・・・顔を背けたくなる人ばかりであろうが・・・・働く本人の気持ちは(精神は)・・・・今の社員より、遥かにやかであったろう。
 翻って「今」・・・・パート社員流行りである。
 この社員に・・・・会社の血液は一切通わない。
 いや、通ったら困るのである。
 仮にパートの一人が来なくなっても困らない。
 直ちに別のパートを求めればいい・・・・だけの事である。
 詰り、人が求められているのでは無く、いつでも交換可能な部品が求められているのである。
 「人」では無くて・・・・何万個、何千万個あるパーツの一つに過ぎない。
 だから、パー社員と呼ぶのは間違いで・・・・正しくは、パー社員と呼ぶべきである。
 世の中・・・・「人の物体化」がどんどん進む・・・・だから、どんどん凄まじい事件が起きる・・・・そんな気がする。
 俺たちゃ〜 人間だ・・・・。
 勝俣部長・・・・只今 人間取りし革命に奮戦中・・・・。
 つづく。


 水は体のパーツでありません 血が通う全部です