勝俣部長の「ため息」1799・・・・金箔は 掴めない

3月17日 木曜日

                                                  
                                                    (鬼怒川温泉帰路「下今市」)



     好き勝手に 言いたい放題
不思議 何一つ実感されない


 覚と覚が繋がらない(実感されない)・・・・とでも言えばよいのか・・・・。
 不思議さだけを、飲む度に実感する。
 何か・・・・そう・・・・あの「金粉(金箔)入りのお酒」である。
 金は重いから、常に一升ビンの底に沈んでいる。
 ビンを目一杯揺らし、金粉を上位に移動させる。
 手際は良く大きめの猪口に流す。
 (大概は慌てているためコボしてしまう・・・・ソレガ ハナハダ クヤシイ)
 金粉入りの酒を舌の上に、しばし留め置く。
 懸命に金を漁る・・・・が、何も感じられない。
 そんな動作を繰り返している内にクタびれてしまう。
 瞬間的に激しく飲んだと見えて、変な酔いに襲われる。
    「もう 金はうまい」
 と決めたものの、昨夜、一人酒に入り、残り少なくなった(1合程度)金粉入りの一升ビンの底を見た。
 有る、有る、金が底に固まっているではないか。
 ビンを振り、慌てて猪口に汲む。
 そして、慌てて飲む・・・・何一つ実感無し。
 ただう(漂う)だけ。
 普通人の、感触を掴む感覚では・・・・とても金箔は掴めない。
 ただ視覚の中をさ迷うだけ・・・・考えたら金箔は凄い。
 昨夜で飲み切ったから・・・・今夜から、もう悩む事はない・・・・メデタシ メデタシ。
 こうして勝俣君の 「金()追い酒」は 永遠となったのです・・・・やはり かなりバカですね・・・・。
 つづく。


 水は 鋭く実感されるのに・・・・