勝俣部長の健康体質作り・・・・高尾山「健康を体感する」(357)

9月30日 金曜日

                       



           (「単なる水」こそ、永遠なるサプリ)
ロイヤリティーの高さ  か  究極の味覚  か


 勝俣部長は、昭和58年(1983)から、今現在の360戸の集合住宅に住んでいる。
 築40年過だから、建物も人も老朽化が激しい。
 自然の摂理として、老人クラブが活発となる。
 クラブの現会長さんは、ビールの某大手メーカーに勤務していた人である。
 私と同様、何年か前に「奥さん」に先立たれてしまった。
 そんな事もあってか、妙にウマが合い、よくお酒を飲みに行く。
 彼はビール、私は日本酒と、一線をキチンと画しているから、・・・・これもいい。
 ただ困るのは、時折、彼が居た会社のビールが、店に無いときである。
 私なんかはいい加減で、何でもいいから、あるものを飲む。
 何でも飲む。
 ところが彼は、悩むのである。
 激しく悩む、のである。
 会社を辞して何十年、・・・・未だ会社に対する、ロイヤリティー高きの精神か、はたまた、会社で培われた究極の味覚が為す業か、・・・・。
   「こっちは 何でもいいからさ 早く飲みてえんだ」
   「早く 決めて下さいな」、・・・・と、勝俣君イライラ気味。
   「ううううん、・・・・よし決めた 今夜は 私も酒で行く」
 こうして、飲み慣れ無い日本酒に挑戦する彼の姿は、・・・・翌朝必至の「二日酔い」も忘れて、血気盛んな「青年」になる。
 ロイヤリティーが為す業か、究極の味覚が為す業か、・・・・何れにしても、拘(コダワ)りの精神は、若さを保つ。
 ただ出来るモノなら、・・・・こっちがイラ付く前に、適当なところで、「鉾(ホコ)」を収めて貰いたいのであるが、・・・・。
 つづく。

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