8月22日 月曜日
(「単なる水」こそ、永遠なるサプリ)
高尾登山 300回の教訓
教訓とは些(イササ)かオーバーな表現であるが、私には教訓である。
初回の登山が、・・・・登る時間より休む時間が、・・・・休まねばどうにもならない状態で、息絶え絶えに頂上まで2時間30分要した。
その苦しさは筆舌に難く、・・・・今もって、その後もなぜ登山を続ける気になったのか、自分でも理解出来ないでいる。
理解出来ないまま、300回も続いたのだから、・・・・いよいよもって理解出来ない。
その、理解出来ない登山にあって、自信をもって理解出来た事がある。
200回目の登山時に(2001ネン7ガツ12ニチ)、初回と全く同じコースを登り、登山時間に挑戦して見た(ソノヒノ トザンノ ホスウハ 31,425デアッタ)。
2時間30分掛った初回を大幅に短縮し、1時間を切ったのである(正確には54分)。
・食べ物も同じ(手作りのむすび2個)
・飲み物も同じ(単なる水)
で、特別なモノは何一つ無い。
時間が短縮出来たのは、200回の登山があったらであり、他の要因は何にも無い。
「200回登ったからこそ」、・・・・何の事は無い、誠に単純な事であるが、実はこの理解が凄いのである。
テレビなどで、仮に
・このドリンク剤1本飲めば、高尾登山が1時間
とあったとしよう。
200回を忘れ、飛びつきたくなってしまう。
これと同様な錯覚で、いろいろな場面で飛びついて来た自分の愚かさが、分かったのである。
・これ一つで美しい素肌が・・・・そんなバカな事は無い
・これで無理なくダイエット・・・・無理なダイエットで後でツケが来る
・これを毎日飲めば健康体・・・・薬で健康体など作れない
など、毎日宣伝がはやし立てる製品の数々。
自分で努力しなければ、「どうにもならない」こと、だらけであるにも拘わらず、飛びついてしまう、・・・・売る方としては、こんな楽で嬉しい事は無い。
「振り込め詐欺」にどうして引っかる、バカだなと思う皆さん、・・・・見方によっては、宣伝品に簡単に飛びつく事も同じようなものである。
健康食品やサプリブームの今を、「振り込め詐欺」シンドロームの時代と、呼いでもいいように思えて仕方が無い。
つづく。