8月23日 木曜日
(「単なる水」こそ、永遠なるサプリ)
絵 日 記 と 気 温
小学生時代の、悲しい思い出である。
何が嫌かといって、夏休みの宿題で必ず出された、「絵日記」ほど、嫌いなものは無かった。
絵が下手、字は更に下手、作文は更に更に下手。
勝俣部長にとって、「下手3兄弟」の縮図となる、絵日記ほど嫌なものは無かった。
嫌なものは遠ざける、・・・・こんな言葉があったかどうかは別として、絵日記に果敢に向わず、遠ざけたに遠ざけた。
そのツケが、休みの終り間際の8月末になって、襲って来ることにも、目を閉じた。
目を閉じたところで、間違い無く、ツケは回って来る、・・・・来た。
一カ月分を2〜3日で仕上げるのだから、ハチャメチャの大騒ぎ。
・絵は適当に 今日はリンゴ 明日はバナナ その次はスイカ 大きく書いたり 小さく書いたりの繰り返し
・文は 何とか 一日分を書いて 次は 昨日と同じ事をした その次も 泳ぐ時間を変えるくらいで 同じことをした
ところが、困ったのは、当日の天気である。
困りに困ったから、60年も経った今でも、その苦しさを思い出す。
・デタラメを書くわけにもいかず
そこで、二人の姉を駆り立て、新聞の天気欄を書き移す。
で、ここからが本日言いたい話し。
拙く、そのくせハッキリ、覚えているのは、当時の気温である。
山梨県南巨摩郡(ミナミ コマ グン)鰍沢町(カジカザワチョウ)、・・・・私の育ったこの町は、山間を走る富士川に沿った、狭量の田舎町だ。
真夏、凄く暑かった記憶が残るが、8月、最高気温が30℃を越えた数字を、絵日記に書き移した事は、せいぜい2回〜3回程度だ。
しかもそれは、30℃とか、31℃とか、30℃すれすれの数字である。
後の大半は、せいぜい28℃、27℃止まり。
今朝の新聞の天気欄を見る。
・23日34℃ ・24日33℃ ・25日33℃ ・26日32℃ ・27日31℃ ・28日32℃ ・29日32℃
の予想である。
昔の夏場、・・・・子供も犬も元気がよかったのは、温度に起因している、・・・・そう思えて仕方が無い。
60年前と今の気温の差を、こんな形で、想起させてくれる要因は、あの絵日記だ。
嫌で嫌でたまらず、遠ざけに遠ざけ、そのツケに襲われる、・・・・悲しい思い出の産物である。
今年も夏休みが、間も無く終わる。
ガンバレ 子供達。
つづく。