勝俣部長の「ため息」4280・・・・下駄スケート

1月8日 日曜日

 

           上野公園「不忍池」 撮:2022.12

 

 

 折角、生きてるだから

そう言えば・・・・

 

 埼玉県「長瀞町」・・・・伝統行事と言う。

 冬場、天然水を張り(打ち)・・・・凍らせてを作る。

 一定の大きさに切断して氷室に保管・・・・夏場にカキ氷などにして食べる。

 そう言えば・・・・勝俣部長、ご幼少の砌(ミギリ)・・・・小学生~中学生。

 山間(ヤマアイ)の24時間、殆ど陽の当たらない、冬枯れの田圃・・・・そこに丁寧に水を

張る。

 上級生の指示の下・・・・何日間も掛けてスケートリンクに仕上げる。

 池の氷と違い、割れて水没する危険は皆無・・・・絶対安全。

 当時、下駄スケートと言うのがあった。

 下駄にエッジをネジで固定するだけのスケート。

 大半の子が、その下駄スケートで滑っていた。

 下駄と足とを密着させるため・・・・。

 足袋(タビ)を履き、鼻緒(ハナオ)に足を嵌め込み、その後、真田紐(サナダヒモ)を何重かに巻き付ける。

 決まった巻き付け方が有り・・・・それも上級生が教えてくれた。

 ただ、何と言っても下駄だ。

 足との固定度は悪く、フラ付きながら滑る。

 やがて足首が・・・・堪らなく痛くなる。

 めげずに我慢し、懸命に滑る・・・・スケートを楽しむと言うより、痛さとの戦い

である。

 数少ないお大尽(オダイジン)さんの子の、靴スケートが羨望の的であった。

  *大尽:大金持ち、江戸時代の称

  死ぬまでに一度、靴スケートで滑りたい、と。

 長瀞町の天然氷を見ながらの数秒・・・・昔の一コマを思い出した。

 認知症になったら、どうなんだろう。

 つづきます。

 

 

 昨日1年振り 災害水搬入 関係の方 話しをする 既に懐かしい思い出