勝俣部長の「ため息」1169・・・・人生だよな

3月15日 土曜日

                                                
                                                       (安芸の「宮島」)



  好き勝手に 言いたい放題
嗚 呼 かっての 企業戦士


 昨夜、珍しく長男と酒を酌み交わす事になった。
 定刻前に着いた私に、15分ほど遅れる由のメールが入った。
  (まあ 毎度の事)
 熱燗をチビリチビリ飲んで居ると、最初の会社時代の先輩が、トイレから出て来た。
  「やあ T先輩 お久振りです」
  「おお なんだ 勝か 元気そうだな」
 とやり取りしたあと、
  「おい 勝 ちょっと来い」
と、先輩の席(個室)に連れて行かれた。
 なんの事は無い、何れも顔馴染のK先輩とM先輩が居るんじゃないか、・・・・。
 懐かしさと共に、一瞬、当時の風景が戻った。
 簡単に挨拶し、自分の席に戻り、再度チビリチビリ、・・・・。
 風景は更に蘇る。
 3人の先輩、・・・・今、70才も半ば上だろう。
 当時(昭和40年〜55年)、光輝く企業戦士だった彼ら、・・・・。
  ・一人は 営業の比類無き戦士
  ・一人は 技術担当の これまた輝く戦士
  ・一人は 海外担当の 英語が得意の戦士
であった。
 いやいや、・・・・入社早々の私には、少なくとも、手の届かない所に居る先輩達に見えた。
  (が、数年も経つ内に、戦士でも何でも無く、単なる兵隊さんに見え出した)
 が、彼らは、自分で自分の事を、今でも鋭い切れもの「企業戦士」と見ている。
 その兵隊さんの老いたるが3人。
  ・一人は 猫背が進み 見るからに しょぼ しょぼ
  ・一人は糖尿病で 面影 全く無し 
  ・一人は ブクブク太り 動き鈍く 処置なし
 かく言う勝俣部長も、・・・・いうなれば同じ穴のムジナだよな・・・・。
  「ヨッシ 明日からでも遅くは無ええ 更に 頑張らねばな・・・・」
 刺激を受けた日になった。
 そこに長男が、やって来た。
 つづく。


 変わらぬモノは 水 だけ