勝俣部長の健康体質作り・・・・高尾山「健康を体感する」(383)

11月6日 日曜日

                          



(「単なる水」こそ、永遠なるサプリ)
  銀座の季節感


 勝俣部長は、25年間のサラリーマン生活の後、平成元年から10年まで、銀座8丁目で、パブバーを開業した。
 45才の時からである。
 世界の名機と、一世を風靡した「ニコンF」のころから、写真を撮るのが好きであった。
 勿論、今と違い、フィルムカメラだ。
   「よっし 銀座の四季を 撮ろう」
と、テーマを決めたのが、・・・・開店2〜3年後の冬だったと、記憶している。
 程無く、東京には珍しく大雪が降った。
 冬の格好な舞台が、突然、それこそ、降って沸いたのである。
 人も車も無い早朝、通称「銀座通り」の8丁目側から、京橋方面を臨む。
 丁目毎に立つ、銀座通りの両側の信号機が、青・黄・赤色を繰り返しながら、降りしきる雪に、手前から次第に霞んで行く。
 結構、気に入った写真が撮れた。
 年賀状にも使った。
 こうして四季の中の「」は、巧く行ったのである。
 ところが、春になっても、夏になっても、そして秋が巡って来ても、・・・・銀座には季節感は無い。
 新芽も無ければ、落ち葉も無い。
 まあ、当たり前と言ってしまえば、そうではあるが、・・・・銀座の季節は、人と共に巡るのだった。
 特に女性のファッションに、四季は移ろう。
 行き交う女性、・・・・ウインドに並ぶファッション、・・・・銀座の季節は、確かに醸し出される。
 照りつける真夏の太陽が、デパートのウインドに反射する場面もみつけた。
 出来上がった写真を見て、それが「夏」を演出する、・・・・かと言うと、・・・・別に、春の陽光であっても、何も不自然では無い。
 かく銀座は、「人の街」である。
 人が、季節を演出する街なのだ。
 高尾山に登り出して7年目。
 当時の銀座の街が、懐かしく思い出される。
 つづく。

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