6月19日 木曜日
(単なる水」こそ、永遠なるサプリ)
都内の 交通安全週間 その 風景
勝俣部長の現在の仕事の大半は、都内を車で駆け巡る。
13年目を迎えた。
交通安全週間は、春と秋の2回あるから、私にとっては25回目の、都内での安全週間となる。
今、・・・・今年の春の安全週間の最中(サナカ)である。
混みあう交差点に警察官が出ていたり、白バイがやたらと目立ったりで、それなりの雰囲気は感ずる。
ただ、何時も思う不思議な風景は、・・・・今の都内では、誠に長閑(ノドカ)な、・・・・きっと、安全週間でしか醸(カモ)し出せないと思う、風景を感ずる事である。
例えば、「鳥越2丁目町会」などと書かれたテントが街角に張られ、用意された椅子に、黄色い襷(タスキ)を掛けた、オジサンやオバサンが、・・・・それと無く、手持ち無沙汰に座っている。
そして、テーブルの上には決まって、ペットボトル入りのお茶が並んでいる。
一昔前は、「魔法瓶に急須に茶碗」だったから、こんな風景にも時代の流れを感ずる。
あのオジサン、オバサン達は、交通安全とどう拘わっているのか、・・・・横断歩道を渡る児童の、安全確認くらいしか思いつかない。
テントを張ってまでの仰々しさに、一体、交通安全の効果はあるのか、・・・・甚(ハナハ)だ訝(イブカ)しい。
ではあるのであるが、町内会の臭いがして、・・・・もっと言うと、無味乾燥の都会のジャングルにあって、極めて人間の臭いを感じて、まんざらな風景では無い。
安全週間が終了すると、それぞれの町内で、・・・・ことによったら、地域のお巡りさんなんかも加わって、長老さんの下に、ご苦労様会を開くのではないかなどと、・・・・門外漢は、羨ましく思ったりしてまう。
都内の交通安全週間に、何処か人間祭りの風景を垣間見てしまう。
「単なる水」を飲みながら、私の車は幾つものテントを見ながら進む。
つづく。