10月14日 土曜日
(北大「ポプラ」)
好き勝手に 言いたい放題缶
そう言えば 缶ビール
アレは何年前の頃だったろうか・・・・。
アレとは・・・・缶容器飲料水の登場。
昭和30年代(1955ネン)・・・・飲料水の容器はガラスビン。
バヤリース、リボンジュース、ラムネ・・・・軒並みガラスビン。
ややして、米屋のルートを使い、プラッシーオレンジが登場・・・・やはりガラスビン。
40年代やや手前に入り、在留米軍兵向けにコカ・コーラが日本に入る。
コカ・コーラ、ファンタオレンジ、グレープ。
独特の形のガラスボトルが、日本人に販売され出したのは、40年代(半ばくらいと記憶)に入ってから。
ガラス一辺倒の中・・・・颯爽とは、とても言えないが、登場したのが缶容器。
二つ問題があった。
・一つは 缶臭の付着
コーティングニスが未熟で、缶の持つ独特の臭いが遮断されず、飲む度にガラス容器との違いを感じていた。
・一つは 缶蓋の開け方
今のようなプルトップ式になるのは、かなり後年。
缶切りで一々切り開け、あのギザギザで、飲む度に唇を切る思いをした記憶もあるが定かで無い・・・・ここは記憶の達人・・・・螻蛄様様に任すしかない。
ややして登場したのが、缶に付着させた「穴開け具」を、グイっと刺し込み、顔を上に向け飲むタイプ。
地球の引力の力も補助にしたのだ。
だから当時は、缶飲料飲む人は全員上を向いていた。
坂本九ちゃんの先駆けである。
ところが、このグイっと穴開けタイプの欠点は・・・・ガス飲料・・・・特に缶ビールを開けるには、芸術的な器用さが要求された。
缶蓋の両サイドを、「一斉のせい」とばかし、同時に開けなければ、中身が噴き出すからである。
開けた途端、噴き出す・・・・缶を腕一杯に遠くに突き出し、足を目一杯ズラシ、被害を最小限に留める。
そんな光景が、あっちこっちで見られた。
それでもダメでワイシャツや、ズボンまで汚してしまう。
ところが飲みたさ一心で、缶ビールは放り投げず、汚れも構わず・・・・こんな勇者が沢山居た。
昭和の缶原風景である。
つづく。
水は うっかり汚しても 大丈夫です よ