勝俣部長の「ため息」2361回・・・・缶 原風景

10月14日 土曜日

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       (北大「ポプラ」)

 

 

    好き勝手に 言いたい放題缶

そう言えば 缶ビール

 

 

 アレは何年前の頃だったろうか・・・・。

 アレとは・・・・缶容器飲料水の登場。

 昭和30年代(1955ネン)・・・・飲料水の容器はガラスビン。 

 バヤリース、リボンジュース、ラムネ・・・・軒並みガラスビン。

 ややして、米屋のルートを使い、プラッシーオレンジが登場・・・・やはりガラスビン。

 40年代やや手前に入り、在留米軍兵向けにコカ・コーラが日本に入る。

 コカ・コーラ、ファンタオレンジ、グレープ。

 独特の形のガラスボトルが、日本人に販売され出したのは、40年代(半ばくらいと記憶)に入ってから。

 ガラス一辺倒の中・・・・颯爽とは、とても言えないが、登場したのが缶容器

 二つ問題があった。

  ・一つは 缶臭の付着

 コーティングニスが未熟で、缶の持つ独特の臭いが遮断されず、飲む度にガラス容器との違いを感じていた。

  ・一つは 缶蓋の開け方

 今のようなプルトップ式になるのは、かなり後年。

 缶切りで一々切り開け、あのギザギザで、飲む度に唇を切る思いをした記憶もあるが定かで無い・・・・ここは記憶の達人・・・・螻蛄様様に任すしかない。

 ややして登場したのが、缶に付着させた「穴開け具」を、グイっと刺し込み、顔を上に向け飲むタイプ。

 地球の引力の力も補助にしたのだ。

 だから当時は、缶飲料飲む人は全員上を向いていた。

 坂本九ちゃんの先駆けである。

 ところが、このグイっと穴開けタイプの欠点は・・・・ガス飲料・・・・特に缶ビールを開けるには、芸術的な器用さが要求された。

 缶蓋の両サイドを、「一斉のせい」とばかし、同時に開けなければ、中身が噴き出すからである。

 開けた途端、噴き出す・・・・缶を腕一杯に遠くに突き出し、足を目一杯ズラシ、被害を最小限に留める。

 そんな光景が、あっちこっちで見られた。

 それでもダメでワイシャツや、ズボンまで汚してしまう。

 ところが飲みたさ一心で、缶ビールは放り投げず、汚れも構わず・・・・こんな勇者が沢山居た。

 昭和の缶原風景である。

 つづく。

 

 

 水は うっかり汚しても 大丈夫です よ