勝俣部長の「ため息」1080・・・・面白い 怖い

11月28日 木曜日

                                            
                                               (皇居「馬場先門」交差点付近)



手遅れになって 健康を知る
飲料缶 を 飲む 


 別に男だろうが女だろうが、何を飲んでも不思議な事は無い。
 ただ余り見掛けない光景、・・・・イヤ 始めて目にした光景だから不思議に見えた。
 昨日の事である。
 仕事を終え帰宅するとき、勝俣部長御用達、・・・・自宅近くの「西友スーパー」に寄った。
   「そうだ たまには 牡蠣鍋 がいいか」
と、牡蠣などを買いレジに並んだ。
 私の前に、リュックを背負った髭面のオジサンが居る。
 スーパーでお買いものするようには、どう見たって見えない。
 パチンコ屋さんが似合いそう。
 しかもそのオジサン、前のオバサンの大量買いと違い、手にしてるモノは、レモンと表記された「500mlの飲料缶」、たった一つである。
 それを求めるために、ジッと並んでいる。
 今までも、ビール缶一つ、あるいは「ワンカップ」のお酒一つで、レジに並ぶオジサン達は、ちょくちょく目にした。
 が飲ん衛な勝俣部長、・・・・それなら分かる気もする。
 ただ髭面の私の前のオジサン、・・・・飲料缶を一つ、・・・・それも500ml缶である。
   「こいつ どうしたんだろう ノドが乾いてしまったのか」
 それなら、自販機が幾らでもあるのに、・・・・わざわざスーパーのレジに並ぶことはなかろう、・・・・不思議。
 気になって、彼の外に出た後の行動を目で追った。
 彼、外に出るや否や「一気に飲み干した」。
 そして、そのまま立ち去って行った。
 あれって、何なのだ・・・・私には不思議さだけが残った。
 他人には理解出来ない事って、一杯あるよな。
 だから面白いし、或る面怖いよな、・・・・人間って不思議。
 牡蠣鍋と熱燗、・・・・幸せは此処に、・・・・たまらない秋の夜でした。
 つづく。


 飲むなら 水ですよ