11月18日 日曜日
大切な事(健康)は 手遅れになってから 分かる
鍵 屋 が 忙しい と 言う話し
今月始め勝俣部長は、母親の50回忌を執り行った。
九州の小倉より、3才年下の実弟も加わった。
彼、昨年11月に定年退職し、今は、福祉施設(ケアハウス)の、バスの運転アルバイトをしている。
朝、決められた何軒かの家を回り、施設まで送り届ける。
夕、朝の逆の事を為す。
この仕事に就いて、ちょうど1年が経つ。
「兄貴 施設に行き来するお年寄り よく 鍵を失くしてしまうんだよな」
・何回言っても 無くしてしまうんだと言う
・ヒモと通して 首から下げる方式でも 無くしてしまうんだと言う
まあこの場合、無くすのか、しまった場所が思い出せないのか、・・・・結局「鍵」は見つからず、鍵屋さんお世話になると言う。
そこで、高齢化社会は、鍵屋さんを忙しくする、・・・・まるで「風が吹けば 桶屋が 儲かる」の、現代版である。
人間って、先に行ってどうなるか、って、・・・・明確に分かっていても、今現在の便利さに酔う。
だから、例えば鍵一つをとっても、
・ダイヤル合わせ
などの、一見、便利で、失う事も無いモノでも、弟の話しを聞く限り、数字を忘れてしまう人が、続出しそうである。
(その点 昔はよかった なぜって 鍵 不要の社会だったからである)
昨夜、我が家へ、新婚さん一組、やや新婚さん一組の、4名様をお招きした(写真)。
「皆さん 我が家にようこそ 実はこの建物 昭和40年代の オイルショック のときのモノです」
「省エネ 省エネ と 騒がれた時代で だからエレベーターの留らない 階 があります」
お招きした4名さんと同様に、我々集合住宅の面々も、建物の購入時、皆、若かった。
「なあに エレーベターが 留らなくても 歩いて1階下りるか 1階登ればいいじゃん、・・・・」
「たった それだけの 事 じゃん」
自分の足腰が弱くなることなど、ツユ程も考え無い、・・・・イヤイヤ 考えられなかったのである。
それが、今、弟が運転するような、車を待つ人の、「年寄り集団」となってしまった。
階段どころか、ちょっとしたスロープでさえ、難儀し出している。
人間って、何れ、確実に、自分の身に降りかかる事象であっても、・・・・他人事のように、何故、・・・・。
昨夜の4名さん、・・・・何れ、彼方達も、・・・・人生、順送りである。
つづく。