勝俣部長の「高尾登山と健康体質作り」521・・・・不思議な生き物

3月26日 月曜日

                                   



(「単なる水」こそ、永遠なるサプリ)
「屋さん」  が  消えた


 銀座8丁目に、店舗は構えないけれど、欲しい文具を取り揃えてくれる、勝俣部長から見れば、立派な「文具屋」さんがある。
 文具屋さんの若きオーナーは、ビルメンテを本業とし、私の子供の年代である。
 かっては、彼のオヤジさんが、近くに店舗を持ち、文具屋さんを営んでいた。
 今、ボールペン1本欲しいとしたら、何処で買うか。
 多分、文具屋さんを思い起こす人は、居ないと思う。
 大半の方がコンビニ、もしくは、近場のスーパーを利用するであろう。
 そう、・・・・まさに文具屋さんも、時代の波に飲まれ、今は町の何処にも無い。
 考えたら昔の町は、「屋さん」の集合体であった。
 何処の町に行っても、「何々屋」さんがあった。
 魚屋さんがあり、時計屋さんがあり、お米屋さん、蕎麦屋さんがあった。
 下駄やさんがあり、傘屋さんがあった。
 今、町に「何々屋」さんは無い。
 敢えて探すと、床屋さんの類が、呼び名を変えて、存在する程度かも知れない。
 代々受け継ぎ、全うして来た稼業の「屋さん」は、消えたのである。
 時代は、確かに流れ、その流れは、多くの人達の生き方を変えた。
 その流れを、鋭く見抜き、果敢に対応構築する人もいる。
 ただ、多くの人は、昨日の続きを、・・・・そう、ぬるま湯に浸かったカエルが、温度が上がりつつあることを感じる事が出来ず、ついには死んでしまう、・・・・そんな風景を、シャッター通りに見る。
 シャッター通りは昔、皆「何々屋」さんであった。
 時代に乗り遅れるな、と言われても、実に難しい、・・・・。
 人って、動物の中で、一番、不思議な生き物に思える。
 つづく。

fineaqua -- Home