6月3日 日曜日
(「単なる水」こそ、永遠なるサプリ)
映 画 クリフハンガー
何年前になるか忘れた。
シルベスタスタローンン主演の、映画「クリフハンガー」を、随分昔、映画館で見た。
冒頭のシーン、・・・・力尽きて、谷底に落下する女性、・・・・バックに流れる「カルミナ・ブラーナ(世俗的歌曲と呼ばれている)」、・・・・戦慄を覚えた。
当時見た興奮は、ずうっと残っていた。
その映画が、つい先だってテレビで再放送された。
もちろん、忘れずに録画した。
何日間後、もちろん忘れずに見た。
ところが、映画館で見たあの興奮は無い。
こんなバカな映画があっていいのか、・・・・こんな印象しか無かった。
標高、多分、3000m以上の、雪深い山岳で、平気で動き回れる、太めの悪漢に違和感を覚たのだ。
興ざめした。
山岳救助を任務とする、主演のスタローンと仲間が、雪崩に遭遇しても、夜の寒さにあっても、敢然と動き回れるのは分かる。
それが、何一つ訓練してない、顔・腹ブヨブヨの悪漢が、あの高所で、怯える事無く、平気で、雪崩は避けるし、寒さに向き合うし、・・・・冗談じゃあ無い。
こんな映画寸評も、見てる勝俣部長が、毎年、北アルプスに登った経験からかも知れない。
映画屋館で最初に見たときは、何も違和感など無かったからである。
若かかろうが、ピストルを所持してようが、3000m級の、雪残る高所で、自在に動け回れることなど、素人に出来る訳は無い。
腹が立ち、録画は最後まで見なかった。
変わりに、CDを引っ張り出し、
・「オイゲン・ヨッヘム」指揮
・ベルリン・ドイツ管弦楽団・合唱団
世俗的歌曲「カルミナ・ブラーナ」を、久し振りに聞いた。
映画は見るモノでは無い、聞くモノだ、・・・・そうなのだ。
つづく。