勝俣部長の「ため息」4980回・・・・唯一の誇り

12月20日 金曜日

 

             2024秋・・・・白幡沼

 

 

 天才老人美しさを求め行く

海抜650~900mの

 

 私の父親・・・・。

 定年を迎えるまでの10数年・・・・山梨県富士吉田市に住んだ。

  (その地で警察を退職した)

 富士吉田市・・・・勝君流に言えば海抜650~900mの街である。

 東京タワー・・・・2個分、その上の地に住む。

 そう思えば・・・・皆から見上げられ、痛快である。

 その地を、最近よく思い出す・・・・。

 隣りの町の河口湖が・・・・コンビニ富士山とかで、ニュースに上がるせいである。

★12月18日、産経新聞、1面、左下、囲み記事・・・・産経抄

 書き出し・・・・

  「就職に来た男が、給料はどのくらい貰えるのでしょうと尋ねた」

   「貴方の働き次第ですよ」が答えであった。

 その男・・・・「じゃ あんまり貰え無いって事か」

  *早坂隆「世界のマネージョークショー」より

 このジュークと真逆な・・・・。

 ジョークで無く本当の事を・・・・勝君、富士吉田市でしでかした。

 今の時代から言えば・・・・唯一の誇りとさえ思う。

 私が20才、61年前の事である。

 母親52才、膵臓ガンに侵され・・・・その年の冬場まで持つか、どうかと?

 2カ月近くの学校の夏休み・・・・アルバイト。

 それまでの様に東京近郊で探すのでは無く・・・・富士吉田市に戻り探した。

 外人で沸き上がる、今の街では無い・・・・おいそれとアルバイト先は無い。

 知人を通してやっとこさ見つかったのが・・・・小さな町の鉄工場

 学校の遊具、住宅の手すり、階段、物干し場・・・・製作、その補助作業。

★初日、親方にかれた、アンちゃん、幾ら欲しいんだ日当の事)

 勝君答えた・・・・初めての作業です、働きを見て、一等最後の日に、親方が決めて下さい。

 この答え・・・・富士吉田市話題にこそならなかったが!

 親方の狭い縁者範囲では・・・・話題になったそうである。

 因みに1カ月半・・・・1日も休む事無く働き続けた。

 この間・・・・鉄材の溶接技能(試験)取得した。

  (今、溶接での接着は姿を消した)

 最後の日、親方が、かく言った。

  「まさか アンちゃんが勤め切るとは 

   俺あ 2日で辞めると 踏んでいたよ」

 今も・・・・誇りである

  *結局母親はその年の12月7日、息を引き取った

 つづきます。

 

 

 水が美味しい