勝俣部長の「ため息」1179・・・・人 それぞれ

3月28日 金曜日

                                                 
                                                     (靖国神社「華道展」会場)



  好き勝手に 言いたい放題
貧しく 見える 瞬間(とき)


 2日前の事である。
 神田多町(タチョウ)のお得意を訪ねた。
 一通道路の左側、・・・・コインパーキングに車を駐車させた(300円/60分)。
 商談を終え、車を発車させようと、
  ・右側ウインカーを点滅させ
  ・ハンドルを右に切りかけ
  ・動き出したとき
 1台の高級車が、勝俣部長の車を遮るように接近し、急停車させた。
  「この 野郎 目」
 と運転手を睨みつけた。
 ところが彼の運転手は、自分のしたことが「悪い」事とは、ハナから承知のようで、・・・・盛んに、
  「済みません 済みません」
の態度を、明確に現わした。
 まあ、分かればいいじゃんかと、ムっとした気分が治まった。
 イヤイヤ 治まりかけたとき、60才台と思しきご婦人が、小走りに来て運転手が開けた、後部座席左側のドアから下りて来た。
 詰り、私と鉢合う形となった。
 ご婦人、・・・・高級車、運転手付き車(白ナンバー)、着飾っているもの全てにリッチ感高し、・・・・如何にも「セレブ」。
 ところが、鉢合わせの私を一瞥(イチベツ)すると、直ぐ様運転手君に、
  「はい どうも ご苦労さん」
と言い残し、真向かいのビルに消えた。
 多分、ご婦人は、
  ・自分で車の運転などした経験はなかろう
  ・だから自分のお抱え運転手が、勝俣部長に非礼な事をしたなどとは 露ほども知らないであろう
 一方、運転手君は、
  ・他人様に 少々の迷惑を掛けても
  ・自分のご主人様に尽くすのが べスト だと思っているのだろう
  ・イヤ もしかしたら そうしなければ 使って貰えないのかも知れない
 展開された寸劇の瞬間に、・・・・セレブのご婦人様に、言うに言えぬ「貧しさ」を感じてしまった。
 これって、やはり、俺様の僻み なんだろうな、・・・・。 
 つづく。



 水で 貧しさの光景を 流そう