勝俣部長の「ため息」1152・・・・人間は 人間

2月19日 水曜日

                                               
                                                 (越後湯沢「ほくほく線」車窓より)



好き勝手に 言いたい放題
  うすら寒い


 勝俣部長、・・・・普段滅多に使わない言葉、
   「うすら」
なる言葉を、昨日使った、・・・・と言うより感じた。
  *うすら:うすい、少し、何と無く
 雪による交通事情を考え、車で無く、電車で小田原まで出掛けた。
 現地に着いて分かったのだが、伺ったお得意先の最も近い駅は、小田原駅の2〜3個手前(東京寄り)の「二宮駅」であった。
 だから帰りは、この二宮駅から乗った。
 この駅は「各駅電車」しか止まらない。
 まあ、ノンビリ行くかと決め込み乗車した。
 当たりは、雪がまだまだ見える寒空。
 有難い事に、車内は「ほどよい暖かさ(暖房)」。
 ウトウトする内に平塚駅に着く。
 突然車内放送が告げる。
  「ええ この電車は平塚駅で 湘南ライナーを待ちます」
  「渋谷 新宿 池袋方面に行かれる方は お乗り換え下さい この電車より 早く着きます」
 詳しく聞いていると、池袋の次が「赤羽」に・・・・その次が、何と「浦和」に止まるではないか。
 儲けたとばかり、そのライナーに嬉々として乗り換えた。
 ところが、これが失敗だった。
 確かに早く着くから、時間的には申し分ない。
 ところが車内はガラガラ、・・・・寒さまる感じ、・・・・時は冬・・・・外は雪の残る風景、・・・・勝俣部長、寒さに超弱。
 電車内の暖房が、まるで効いて無い。
 隙間風さえ感ずる始末。
  「何だ この電車 車掌は バカか」
  「もっと 暖房を上げろ」
 なんかと、一人ブツブツ・・・・。
 外に居る訳ではないから、完璧な寒さでは無い。
 そう、いわゆる「うすら寒い」のだ。
 この「うすら」を翻訳すれば、妙に落ち着かない状態となる。 
 JRには、冷暖房基準があるのだろうが、多分「温度管理」だけだと思う。
 大雪による、「視覚的寒さ管理」は無いに違い無い。
 混雑度と温度管理も無いに違い無い。
 ところが人間は人間である。
 数値が正しければ、・・・・それで善くはない。
 車掌さんよ、・・・・たまには車内を巡回して、人間の乗車風景を見て見たら。
 結局、ウトウトどころか、誠に落ち着かない「うすら寒さ」を感じながら、1時間30分近く、・・・・冬電車を感じたのである。
 まあ、うすら寒さを、・・・・そう、久し振りに、「うすら」なる日本語を感じたのだから、感謝するべきだよな、・・・・うすら有難うさん。
 つづく。


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