勝俣部長の「ため息」789・・・・知らぬが 仏

1月11日 金曜日

                                          



大切な事(健康)は 手遅れになってから 分かる
     乗客の  心理は


 先日、日本航空が米国で、2機体、続けてトラブルを起こした。
 一つは、日本から米国に到着した機体で、「ボヤ発生」。
 一つは、米国から日本に向う機体で、燃料漏れ(150リットル)。
 機種は、どちらも最新鋭機の「ボーイング787」。
 何れにせよ、乗客は(乗員も含め)落ち着かなかったろう。
 特に、燃料漏れの方は、原因を突き止め、処置し、4時間ほど遅れて、成田に向ったと言う。
 4時間前だから、乗客は、燃料漏れの事実を知っていたろう。
 この場合の乗客の心理は、・・・・どんなモノだろうか。
 落ち着かないまま、自分では「対応の手段」を全く取れ無い状態で、・・・・10時間前後のフライトに耐えた事になる。
 キャンセルした客がいたかどうかは、報道されてないが、・・・・一体、どうだったのだろうか。
 ただ、心理的に、最も不安定な状態に居たのは、多分、機長を始め、操縦陣だった、・・・・であると思う。
 言わば、彼らはプロだから、素人の乗客より、4時間前の燃料漏れの事実に、より迫られ、「万が一」に怯え続けた、フライトであったろう。
 この「不安な心理」、・・・・この点で言えば、日本には、言い得て妙な言葉がる。
 「知らぬが仏」である。
 例え燃料漏れがあったとしても、一週間も前の事であり、全く知らないで乗ったら、航空機に対する、漠然した不安は覚えるだろうが、具体的な不安には襲われ無い。
 高度な情報化社会と言われる今、
  ・知ると言う 不安に
  ・知ってしまったと言う 不安に
  ・知らないと言う 不安に
  ・知らされないと言う 不安に
 もしかしたら、我々は様々な不安の中で、生活しているのかも知れない、・・・・。
 その結晶が、毎年・毎年3万人の・・・・あの3.11大震災より多くの人々・・・・自殺者だとしたら、・・・・いよいよ以て不安になる。
 「超・情報社会」にあって、「知らぬが仏」は、案外、一服の清涼剤なのかも知れない・・・・。
 勝俣部長、・・・・実際に、その線で呼吸しているのだが、・・・・他人(ヒト)に、間抜けと言われる事が多い。
 つづく。

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