勝俣部長の「高尾登山と健康体質作り」469・・・・これも触れ合い

2月2日 木曜日

                              



    (「単なる水」こそ、永遠なるサプリ)
午前6時50分  靴 音 の 響 き


 勝俣部長の住む集合住宅は(360戸)、築40年を経過した、相当に古い建物である。
 昨年「3.11」の大震災に、よくもまあ、耐えたものだと、竹中工務店の技術に感心した。
 古いだけに、セキュリテーは、人同士の触れ合い1本である。
 ここに来て、やたらと、触れ合いとか、絆とか言い出しているが、我が住まいに関しては、そんな事は、とっくの昔に完成している。
 先端技術とやらが、護り固めてくれない、有難い結果である。
 私は、13階の、端から2番目の部屋に住んでいる。
 エレベーターホールは、端から4番目の部屋の前方にある。
 従って、一番端に住むご家族は(ご家族全部が旧知の仲)、我が家の、玄関ドア前を通らなければ、エレベーターには、乗れない。
 もう、何年になるのだろうか、・・・・。
 決まって朝6時50分、一種の、けたたましい靴音が、通り過ぎて行く。
 ちょうど、その時間帯の私は、顔などを洗うため、洗面所に居る。
 洗面所は、玄関のドア方向にある。
 だから、けたたましい靴音が、毎朝毎朝、鉄扉を通して聞こえて来る。
 かなり前の事である、・・・・、誰だろうかと思い、そっと、ドアを明けた事がある。
 隣の、お嬢さんであった。
 これも、かなり前に知ったのだが、・・・・けたたましい靴音は、彼女の歩き片の問題では無かった。
 一つは、ハイヒールの踵(カカト)が発する、あの独特の響き。
 一つは、・・・・こちらの方が、けたたましさを、増幅させているのだが、駅まで乗るバスの時刻の寸前に、家を出るから、遅れまいと、急いで走るための靴音である。
 お陰様で私は、時計を見る事無く、朝の貴重な時間を知る事が出来る。
 多分、セイコー社の時計でも、シチズン社の時計でも、とても適わない精確度を持って、彼女は出勤に就く。
 後5分早く、・・・・つまりは、6時45分に靴音を鳴らせば、本人がであろうにと思うが、・・・・人間って、それが出来ない、・・・・そんなところが面白いし、闊達に生きてる証拠である。
 風邪が大流行だ、・・・・靴音が、一瞬たりとも、途切れない事を祈りたい・・・・。
 人間の触れ合いって、いろいろな形態が有っていいのだ、・・・・。
 つづく。

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