勝俣部長の「ため息」1020・・・・生き方 百景

9月21日 土曜日

                                             
                                                  (東京九段「靖国神社」)



       手遅れになって 健康を知る
会社を辞め 自然に溶け込んだ 男


 勝俣部長、・・・・どんなに当たり前の人間であっても、人生の晩年の域に近付けば、近付くほど、・・・・人って、千差万別の生き方をする、・・・・そう思っている。
 定年まで大過無く過ごし、悠々自適、・・・・まあ、孫達に囲まれながら、ニコニコ生きる。
 これはこれで、人が羨む、見事な人生である。
 先日何年か振りに、一人の男と再会した(年格好は同じ)。
 勝俣部長、・・・・この方とは、既に40年程度のお付き合いとなる。
 どうだろう、この方・・・・50才半ばで、かなり有名な会社を突然辞めた。
 同時に、家の住まいの近くにある、とある「古刹寺」の、掃除人を志望したのだ。
  ・たった一人 この私目に お寺全部の 掃除をお任せ下さい
 こう言いながら、お寺にさんに飛び込んだのだ。
 きっと、申し出られたお寺さんは、ビックリしたと思うが、彼の志望は叶えられ、サラリーマンを辞め、10数年は経つ。
 言うならば、俗世間から離れ、仏門(付近)に入門したことになる。
 彼は言う、・・・・勝俣さん、
  ・旨い空気が 毎日吸い続けられ
  ・満員電車も 激しい渋滞も無い
  ・体に適した 運動になり
  ・四季が 鋭く 感じられる
  ・自然に溶け込んだ 感じがしてます
  ・その上 お金が貰える訳ですから ねえ
 酒を飲みながら、会話は自然の中へ、中へと進んだ。
 晩年に向う、生き方の一つ、此処に在り
 羨ましいほどの、大正解である、・・・・そんな気がする。
 つづく。


 翌日 お寺に 日々持参して貰うべく 水をお送り 申し上げやした